2022年2月3日
ダルトン・インベストメンツは、フジテック株式会社の資本配分方針に関して、当社取締役会に以下の書簡を送付しました。
2022年2月2日
フジテック株式会社
取締役会御中
親愛なる取締役の皆様、日頃より普段の企業価値向上への取り組み頂き、誠にありがとうございます。2004年来の貴社の長期投資家として、弊社は、貴社が魅力的な事業をお持ちでありながら、その内在価値と比べ著しく割安な株価で取引されていると考えております。弊社は現在、貴社株式の2.5%を保有しております。
貴社がコーポレートガバナンスにおいて近年一定の改善を遂げられた事を、お慶び申し上げます。一方で弊社は、貴社が2021年12月に発表した新中期経営計画(以下、新中計)の中で掲げた新たな資本政策に対して懸念を抱いており、今回筆をとらせて頂きました。
弊社は、貴社が新中計で掲げた設備投資とM&Aに対する予算が過大であると考えます。私共は一般に、経営陣が会社の長期成長のために余剰資金を再投資に回す事を称賛します。一方で今回のように、明確な規律や説明が無い中、巨額な資金を設備投資やM&Aに回す事は、株主還元を向上させるべきという我々のお願いに答えない事への言い訳にも見受けられます。
上述の弊社の懸念事項を含んだ、貴社株主の1社であるケンペン・キャピタル・マネジメント・エヌ・ブイが最近公表した書簡で挙げた全ての懸念事項は妥当と考えます。従って、弊社は、貴社経営陣がそれらの懸念事項に対して速やかにご対応頂くようお願い致します。
慈愛の念を込めまして、
James B. Rosenwald III
Co-Founder and Chief Investment Officer
Dalton Investments
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