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③: イハラサイエンス
配管システムのスペシャリストであるイハラサイエンスに投資をしました。
イハラサイエンスは半導体向けのクリーン流体配管や一般産業用配管などの配管システムの
スペシャリストです。1999年に倒産の危機にまで瀕しましたが、中野会長の強いリーダーシップのもと、従来の量産型からお客さん目線に寄り添った「低コスト」「カスタム」「低納期」など提案型営業に変え、高マージンビジネスへと変貌しました。
しかし、半導体市場のシクリカル性もあり、株式市場からは割安に評価されていました。
そこに着目した私たちは、2021年後半に株式の取得を開始し、イハラサイエンスのマネジメントとの対話を開始しました。当初は、バランスシートやキャピタルアロケーションの改善などのエンゲージメントを行いました。
イハラサイエンスの成長性や収益性の高さは、マネジメントの強いリーダーシップ、従業員の努力やソリューション提供能力の高さを反映したものであると考えていた私たちは、
その立役者であるマネジメントと社員に還元してはどうかという「Management and Employee Buy-out」を提言しました。
取締役会はその後、非公開化の英断を下しました。
公開買付時、私たちは応募契約を結ぶなど会社の応援を行い、2023年に非公開化が成功しました。