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①: 三ツ星ベルト
エンジンベルト大手の三ツ星ベルトに投資をしました。
創業1919年の三ツ星ベルトはとても優れたビジネスを展開している企業でしたが、
EV化の流れに取り残されるのではないかという危惧から、市場からは低く評価されていました。
しかし、エンジンベルトは劣化するため数年ごとに交換しなくてはなりません。
この交換需要は、EV化が進んでも10-20年は続くだろうと考えました。
そのため「市場評価は割安である」と考えた私たちは、三ツ星ベルトへの投資を始めました。
会社と対話を重ねる中で、私たちは5%の株式を保有したのち、
株主として10%の自己株買いの株主提案を実施しました。
その直後に三ツ星ベルトは「株主への利益配分を強化する」ことを発表。
「連結配当性向を35%から100%にする」方針も示し、株価は大きく上昇しました。
私たちは会社の素晴らしい変化をふまえて、株主提案を取り下げました。
予想外の対応に嬉しくも驚いた私たちは、会社とのミーティングを行い、
決断に至った背景をお伺いしました。
すると会社は、株主提案を受ける前からROE改善について考えていたが、提案がきっかけとなり取締役会で議論することができ、出た結論が「成長投資」と「配当性向100%」だったのですとお話ししてくれました。
三ツ星ベルト経営陣は日経新聞の取材でこんな嬉しい言葉も残しています。
「保守的で開示さえ積極的でなかった弊社が大きく変われたのは、『ダルトン』というきっかけがあったからこそ」
記事はこちら:webreprint.nikkei.co.jp/r/CA1D987105EA4EEBB7CBB120C8ABDCB2/
「株主を代表し企業と対話」することで、企業の価値向上に貢献することは、
私たちの大切な役目のひとつです。